キッチンカーを使ってさまざまなスポットで移動販売で自分の自慢のお好み焼きを売ってみたいと考える人も多いでしょう。
この記事ではキッチンカーでお好み焼き屋を開業するメリットから出店する場所の決め方まで詳しく解説します。

キッチンカーでお好み焼き屋を開業するメリット
キッチンカーでお好み焼き屋を開業するメリットを5つご紹介します。
初期投資を抑えられる
固定店舗を借りる場合と比べ、物件取得費・内装工事・家賃の前払いなどのコストが大幅に少なくて済みます。
車両+調理設備の導入に集中できるため、数百万円~数百数十万円の規模で始められるケースも多く、「開業のハードルが低い」というメリットがあります。
維持費(固定費)が低く抑えられる
店舗型だと家賃・内装維持・光熱費などが固定でかかりますが、キッチンカーは営業していない時間の固定費が比較的少なくて済みます。
駐車場代や車両保険、メンテナンス費など車両維持に関わるコストはありますが、店舗賃貸料などの重い固定費が回避できる分、コスト構造が軽くなります。
フットワークの軽い営業方法を取れる
キッチンカーでお好み焼き屋を開業すると、自分の販売したい場所で、販売したい時間にお好み焼きを売ることが可能です。
例えばSNSなどで事前にキッチンカーでお店を開く場所を告知し、イベント会場などでサプライズ販売などを行うことも可能だということです。
新しい市場・顧客との出会いが増える機会
固定店舗ではなかなか接点を持てない、観光客やイベント参加者、通勤通学者などさまざまな層と接触する機会が増えます。
移動販売で出店場所を変えることで話題性を得やすく、その結果「インスタ映え」や口コミが広がりやすくなるのもメリットです。
お客様の目の前で焼くことでお好み焼きを焼くパフォーマンスを見てもらえ、お客様の購買意欲を掻き立てることができる
縁日やお祭りなどで目の前の鉄板で焼いてもらえるお好み焼きや焼きそばを、なぜか美味しく感じた経験はないでしょうか。
これは調理する過程を生で見ることで、食べることへの期待や臨場感が高まるためです。
キッチンカーでお好み焼きを販売すると、パフォーマンスも含めてお客様を楽しませることができます。
キッチンカーでお好み焼き屋を開業する準備
キッチンカーでお好み焼き屋を開業するために必要な準備を3つご紹介します。
キッチンカーの準備
キッチンカーを入手するには新車・中古車・レンタルと3つの方法があります。
それぞれの金額相場は新車200~500万円、中古車100~300万円、レンタルなら1日3万~10万円ほどです。
各地方自治体において金額や募集期間は異なりますが、キッチンカーで開業する際に補助金や助成金を申請できる場合もあるため自分の開業したい地域について調べておくのが望ましいでしょう。
キッチンカーでお好み焼き屋を開業する許可
キッチンカーでお好み焼き屋を開業するためには、営業したい地域それぞれで営業許可を取得する必要があります。
そのため衛生基準も各地域ごとに違う基準をクリアしなければいけませんし、キッチンカーの仕様によっても許可基準がちがいますので確認しておく必要があります。
キッチンカーでお好み焼き屋を開業する資格
キッチンカーでお好み焼き屋を開業するのに必要な資格は「食品衛生責任者」です。
食品衛生責任者は調理師免許があればこれに代えることができますが、免許を持っていない場合でも、1日で終わる養成講習を受講した後地方自治体に申請すると取得できます。
キッチンカーでお好み焼き屋を出店する場所は?
キッチンカーでお好み焼き屋を開業するのにふさわしい場所を見つけるにはどのような方法があるのでしょうか。
5つご紹介します。
自分で探して交渉する
スーパーや郊外のホームセンター、パチンコ店の敷地内など集客が見込めそうな施設に直接交渉をして出店契約を結びます。決まった場所、時間に出店して固定客を獲得したい場合におすすめです。
キッチンカーで出店するマッチングサイトに登録
キッチンカーで出店をする人向けに場所を貸し出したい人と、キッチンカーで開業したい人向けに両者をマッチングさせるWebサイトが存在します。
曜日ごとに異なる場所で営業を行いたい場合や、営業できる日数を確保して収入を増やしたい人におすすめです。
ネットで出店場所を探す
イベントなどでは事前に出店募集を行う場合があるため、Googleのアラート機能を用いて「キッチンカー 出店 募集」などのキーワードで通知するように設定しておくと、効率よく出店場所を探すことができるでしょう。
イベント中心、土日中心に営業したい人におすすめです。
商工会や観光協会などに問い合わせる
地域のお祭りやイベントの場合、地元の商工会議所や観光協会、公園管理事務所などが出店募集をかける場合があります。
年会費などは発生しますが、登録をしておいて案内を待つのも良いでしょう。
地域をお好み焼き屋のキッチンカーで盛り上げたい人や、食材の地産地消などを目指す人におすすめです。
イベント会社を利用する
イベントの仲介をしてくれる会社を利用するというのも1つの方法です。
希望している場所や日時で出店場所を紹介してはもらえますが、手数料が高額だったり、売上の増減にかかわらず出演料金という形で一定料金が支払われる形となったりしてしまうため、多くの収益は望めない形となってしまいます。
契約条件をを精査して利用するのがおすすめです。
人が集まりやすいおすすめ出店場所5選
キッチンカーでの営業は「場所選び」が売上を大きく左右します。ここでは、お好み焼きキッチンカーに特に適している出店場所を5つ紹介します。
商業施設の駐車場
- 大型ショッピングモールやスーパーマーケットの駐車場は、平日・週末ともに一定の人流が期待できます。
- 管理者の許可が必要ですが、施設との連携でイベント出店も可能になることがあります。
- ファミリー層や買い物客をターゲットにした集客がしやすいエリアです。
オフィス街・ビジネスエリア(平日ランチ)
- ビジネスパーソンをターゲットに、11:30〜13:30のランチタイムに集中出店する戦略が有効。
- 週替わりでメニューを変えるなどの工夫でリピーターを獲得しやすくなります。
- 平日は安定した売上が期待でき、回転率重視のメニュー構成も重要です。
公園・観光地・観光イベント会場
- 人通りが多く、観光客や家族連れなど幅広い層が来るため集客力が抜群。
- 特に土日や祝日は大きな売上が見込めます。
- 季節によって売れ筋メニューを調整することで販売力を高められます。
学園祭・地域イベント・マルシェ
- 地元の人と直接つながれるチャンスが多く、口コミ効果も期待できます。
- 出店料がかかることもありますが、その分ターゲットが絞られているため費用対効果は高めです。
- SNSとの連動で集客アップも狙えます。
駅前・繁華街(許可が取れる場合)
- 通勤・通学の人が行き交うエリアは高い集客ポテンシャルがあります。
- 条件や自治体によって許可取得が難しい場合もあるため、事前の確認が重要です。
- 夜間営業やテイクアウト需要も取り込みやすいエリアです。
まとめ
お好み焼き屋をキッチンカーで開業すると、好きな場所や時間で自由度の高い営業が可能になったり、お客様に作るパフォーマンスも楽しんだりしてもらえます。
集客できる出店場所を探すのも、出店場所や日時の告知も、ネットのない時代と比較すると各段に難易度が下がってきています。キッチンカーでのお好み焼き屋の出店を検討してみる価値はあります。




