開業のきっかけは地元の味を残したかったから
住宅街にたたずむ「友」さん。木森さまご夫婦が2019年に学園を卒業後、開店されました。
開業のきっかけは、地元で生まれ育った奥様の一言でした。
「小さい頃から通っていたお好み焼き屋のおばあちゃんが80才になるのを機にお店を閉めるというのを聞いて寂しくて寂しくて、何とかお店を残したいと思ったんです。」すると、その想いに応えて、ご主人が「僕がやってみようか」と決意されたのがきっかけでした。

40年を超えてつながる若竹の味
その事をおばあちゃんに伝えにいったら喜んでくれて、「そんなら若竹さんで教えてもらい。私もそこで習って開店したから」と言われたということで、なんと前オーナーさんも40年前に若竹学園を卒業して開業されていたのでした。奇遇なバトンタッチで木森さんは若竹学園を卒業後、お店に少し手をいれてすぐに開店の運びとなり、若竹の味が受け継がれることになりました。店内には若竹の味を受け継いでいく決意を書いた額を掲げていらっしゃいます。

未経験からの不安と、味への確信
「開店前、一番心配だったのは”味”でした。」と、ご主人は話されます。「素人ですから、お客様からお金をいただけるレベルでお好み焼きが焼けるかどうか不安でした。不評ならすぐお客様は離れてしまいますからね。」しかし、学園で基礎をしっかり学び、さらにオリジナルの粉とソースを使うことで味が安定。学園で習った通りの焼き方を守って営業を続けてきた結果、お客様が「ここのお好み焼きは美味しいなぁ」と言っていただき、それが今も経営を続けていく自信につながっているそうです。「その他にも不安がなかったわけではありませんが、とにかく開店したいという思いが強かったのと、一番心配していた味が決まったことが大きな自信になって開店に踏み切れました」と、ご主人は言われます。

地域の人が自然と集まる場へ
お客様はご近所の方が中心。息子さんが少年野球をされていたこともあり、「父兄や関係者の方が団体で使ってもらうこともあります。」さらに印象的なのが「初対面のお客様同士が気がついたら仲良くなって一緒に盛り上がっているんです」地域のコミュニケーションの場としての役割も自然と生まれていました。女性一人で来店される方も多く、「思ったよりお好み焼きを食べる人が多い」と実感されているそうです。


小さなお店だからこその心配り
店内づくりにも工夫があります。伺った時は丁度お花見の季節。桜を飾り、提灯で雰囲気を演出されていました。「狭いお店だからこそ寛いでもらえる空間にしたい」と言われています。子供さん向けのお菓子やおもちゃを用意されていたり、こうした気遣いがリピターを生んでいます。

お客様との信頼が生む“価格設定”と経営の次の一手
最近のテーマは「売上」のことで、値上げをしたいのだけど不安があるので、少し高めの価格設定にした新メニューを出したところ、「意外に出るんですよ。」と嬉しそうに話されていました。これは、経営学的に言いますと、これまでの文さんの真摯な経営がお客様との間に信頼関係が築けていて、お客様は文さんを信頼して、値段が高いメニューでも注文されるのです。この方法でこれから少しずつメニューを増やしていくと言われていましたが、それが正解だと思います。素人から開業して7年、すっかり経営者としての視点で次の一手を考えられています。

これからも地域と共に続くお店を目指す
最後にこれからの目標を伺いました。「今、来てくれている子供たちが、大人になっても来てくれるお店にしたいですね。」そして「前の経営者のように、80才まで地域の人と一緒に続けていきたい。前のオーナーさんのお店も町内にはなくてはならないお店だったんです。そんなお好み焼き屋さんを目指しています。お好み焼きは年がいってもできる商売ですからね」
学園長より
地域の中で、人と人をつなぐ場所として、これからも「友」さんが長く愛されるお店であることを願っています。
店舗情報
店名:お好み焼き友
食べログ:https://tabelog.com/hyogo/A2803/A280304/28062753/
所在地:兵庫県尼崎市下坂部2-16-2
業態:お好み焼き・鉄板焼き店
開業:2019年5月
受講コース:若竹学園 お好み焼き開業ファミリーコース




